初音ミクには『やればできる子』であって欲しい(2007-09-14にはてなグループに投稿した内容のアーカイブ)
初音ミク | |
ちまたで話題沸騰中の歌声合成ソフト『初音ミク』ですが、さてこのブームは永く続くかそれとも一時的なモノで終わるのか、それは全て初音ミクが「やればできる子」であるかどうかにかかっていると思います。
私は音楽関係は詳しくないのですが、ずいぶん昔に雑誌かラジオか何か音楽(史)の専門家の人が、交響曲という素晴らしい音楽様式がなぜ音楽の長い歴史の割に少ないのか、どうして歴史の中である一時期にしか流行らなかったのかを解説していました。それによると交響曲という様式?自体に限界があって、中世の一時期にほとんどの試みが試しきられて、それで作曲者側が飽きたというか諦めてしまってあれ以上新しい作品が出来なかったのが原因だというような話をしていました。
私は音楽とその歴史についてはど素人でまったくの知識がないのでこの意見が正しいかどうかはよく判りませんが、結論としては創造的作業にはそれが成功する見込みというか勝算がある程度ないとそこにエネルギーを費やすモチベーションが維持できないということだと理解しています。
で、元に戻って、今ニコニコ動画どんどんいじられている初音ミクですが、このクリエイター達のモチベーションを維持できるほどのポテンシャルがあるか、ひとえにそれがVOCALOID2という製品がいつまでヒットしていられるかということにつながると思います。これは基本性能である歌の上手さをチューニングでどこまで上げられるかという以外に、意外な歌手に合うとか意外なジャンルの歌を歌わせたら面白かったといったそんなポテンシャルでもかまわないのですが・・
例えば長期的に続いているアイマスMADは、音とのシンクロやダンスで限界が出始めた後に衣装替えやエフェクト、そしてドラマ仕立てや上級者向け、切り抜きやらというアレンジが現れるだけのポテンシャルがありクリエイター達のモチベーションを駆り立てました。
私は未だこの初音ミクを購入していないので詳しくは判りませんが、既に最初のほうで購入した人には、チューニングに燃え尽きた人というような発言をする人も出て来てきているようです。ちょっと危険な臭いも出てきています。五感的に視覚のほうが聴覚よりはウエイトが高いことから映像のほうが音声よりも自由度が高いでしょうあから、アイマス程のポテンシャルを初音ミクに求めるのは若干酷かも知れませんが、クリエイター達が「限界が見えたな」とか「もうやってもしかたがないな」と直ぐに思わないくらいには、初音ミクが「やればできる子」であることを願っています。
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クリプトン社の公式ブログを読んで社長をはじめとしたこのソフトの関係者のご苦労を知り、なんとかVOCALOID2の発売までブームが続くことを期待しているのですが、さて、もし初音ミクが「やればできる子」でなかった場合、その場合は閣下の中の人のようにとりあえず「腹黒い」とか何でも良いのでキャラに色をつけて時間を稼いで、次作で「やればできる子」というのを証明するまでの時間稼ぎ(?)をするなどの奥の手でも頑張って欲しいものです。閣下の中の人だって、A.I.E.Nで「やればできる子」という挽回をしたのですからw)
ちなみに次作の情報にある、有名な声優さんというのが誰かというのは私も気になりますww
ch12482007/09/14 18:30最近面白いと思うのが、新旧ボーカロイドの「合唱」ですね。
⇒http://www.nicovideo.jp/watch/sm1036821
これ以後に出てくるボーカロイドの組合せが出来れば、かなりおもしろくなるんじゃないかな、と勝手に予想しております。
あと、「閣下の中の人」のエピソードに噴き出しましたw
Yoshikawa2007/09/17 22:27 合唱はVOCALOIDの特技ですよね。一番最初のMEIKOとの合唱を聴いたときに、これならイケル!と思いました。
さて次作のVOCALOID気になりますが、私は下馬評どおり下田麻美さんだと予想しています。根拠は彼女のいつかのブログに「歌唱力を鍛えなければ」みたいな一節があったことによります。もしそうなら双子の合唱モードなんかも出来るのでアイマスとの相乗効果が2倍以上になりますね。
追伸:
いやー閣下の中の人を始めアイマス関係者は相当に計算していると思います。正直前例のないマーケティングとしてかなり参考にするとともに尊敬してみています