アイドルマスターの楽しみ方の進化はどこまで続くのだろう(2009-02-18にはてなグループに投稿した内容のアーカイブ)
アイマスMAD | |
私がアイドルマスターというゲームに出会ってそろそろ3年半になります。当時偶然に立ち寄ったゲームセンターでとても広いスペースを専有した公共の場には似つかわしくない萌え絵に惹かれ、ついにプレイしてしまったときには、このコンテンツとその後こんなに長くお付き合いするとは想像だにしていませんでした。
そしてこのアイドルマスターというネタはこの3年半ずっと進化して今も私の関心を惹きつけてやみません。
ちょっと前に何がそんなに惹きつけるのかなぁと自問して私がたどり着いたのが、アイドルマスターというコンテンツの楽しみ方というかネタのシャブリつくし方が当初の想像を超えてどんどん進化していく面白さです。
これについてしばらくメモとして書きためていたものをちょっとここで放出してみます。ニコマスRPG論とでも言うのでしょうかw(以下、長いです)
最初に用意された“バーチャルアイドルの成長を楽しむ”と“中の人が成長したり有名になるのを一緒に楽しむ”
アイドルマスターというゲームの公式ジャンルは「アイドルプロデュース体験ゲーム」となっていますが、一般にはアイドルの“育成ゲーム”として認識されています。対戦という要素はあるにしてもゲームマシンという箱の中でバーチャルな女の子の成長過程を楽しむ、少なくとも最初のアーケード版とXBOX360版の初期のプレイヤーはゲームの中のバーチャルアイドルの成長を楽しんでいたと思います。
ところがこれがニコニコ動画という場を得たことで変化しました。以前に「ニコニコでのMAD動画の作成と公開はネット上という仮想世界でのアイドル育成ゲームである」と書いたように、アイドルマスターから歌唱シーンだけを切り出して別の曲と組み合わせた自分だけのアイドルPVをネットで公開して「再生数」や「マイリスト数」というレベル(?)を上げるという、別のネットゲーム的な楽しみ方が発見というか開発されたのです。
実はゲームの制作側もこういう2次展開を当初から狙っていた節はあります。アイドルマスターでは各アイドルの中の人となる声優さんには(言い方悪いですが)当時はあまり売れていないマイナーな方中心に起用しています。そしてあえてアイドルのプロフィールに中の人のプロフィールをかぶせたような部分もあって、ゲームの中のバーチャルアイドルの育成が中の人の育成(応援)に繋がるように工夫した気配があります。
実際にこの狙いはあたっていて、アイドルマスターのファンになった人の多くがそのまま中の人を応援したり中の人を含めた交流を楽しんでいますね。用意された2つ目の楽しみかた:バーチャルアイドルの中の人が成長したり有名になるのを一緒に楽しむ、も成功しています。
“自作のバーチャルアイドルの成長”から“自分自身の成長”そして“一緒に成長”へ
さて制作側の想定外だったニコニコ動画の登場ですが、初期の頃のMADの作者さん達が初めから仮想世界のアイドル育成ゲームを楽しもうなんて考えていたわけではないでしょう。彼らはただ単純に自分の好きなものを他人に知らせたいとか自己表現のひとつの方法としてMADを選んだだけだったとは思います。しかしながら、週マスと呼ばれるランキングシステムが登場し、見る専と自称する観客が集まるにつれて「再生数」や「マイリスト数」そして「ランキング」を重視して自作のPVでバーチャルアイドルを育成するという楽しみ方は定着してしまったと思います。3つ目の楽しみかた:自分で作ったバーチャルアイドルの成長を楽しむ、の登場です。
これにあわせてより素晴しいPVやうける作品を作るための自分への投資も行われるようになっています。動画編集用に高性能なPC機材を揃えたり高価なソフトウェアを購入するという武装と編集技術や抜いて光らせるといった演出テク、面白い発想などの訓練が行われて、作者自身が腕を上げて成長していますね。これは実に凄いことで、バーチャルなゲームがリアルに染み出して作者であるプロデューサー自身が成長するゲームになっています。*1ここでアイドルマスターというゲームの4つ目の楽しみかた:自分自身の成長を楽しむ、が生まれます。最初からこれを楽しみとしてまで自覚していた人はあまりいないかったと思いますし、今でもそれは楽しみではないというPはいる気もしますが、私はこれも楽しみ方の一つとしてカウントしてみました。
この楽しみ方は既にコミュニティ全体に広がっています。プロデューサー毎にファンがついて、彼らの新作を待ちわびたり紹介系ブログで特定プロデューサーの作品を特集して取り上げるとか、プロデューサーの持つブログへコメントして交流をするということが結構行われています。元々アイドルマスターではアイドル自身のランクアップとプロデューサのランクアップが切り離されていたこともあってこの5つ目の楽しみかた:バーチャルアイドルを生みだすプロデューサーと一緒に成長を楽しむ、もごく自然に楽しみ方として定着しています。成長する対象がバーチャルアイドルからリアルな作者に変っても同じように楽しんでいるわけです。
ちなみにこの5つ目の楽しみ方はその後若干暴走して、某普通の学生さん(?)を勝手に神輿にのせてイベントをやって(本人が望む望まないに係わらず)一緒に成長してしまうという、とんでもないことにもなりました。めるりゴールドはその集大成だったと私は勝手に分析してます。*2
次のアイドルマスターの楽しみ方
冒頭でアイドルマスターというコンテンツの進化と変化が関心を惹きつけてやまないと書きましたが、まさに子供におもちゃを与えると思いがけない活用法を考えつくように、このコミュニティからは次から次へと新しい楽しみ方がでてきます。そして今のところ制作側や運営側もそれに上手に乗ってDLC他の新コンテンツを出して(上手に儲けて)いるように思います。
アイドルマスターのコミュニティは結構長い間人を惹きつけていますが、私はその繁栄の理由のひとつにこの「一緒に成長を楽しむ」という共通したコンセプトがあるのではないかと考えました。もっともこういう「成長を楽しむ」というのは全てのファンコミュニティ共通なのかもしれません。ただアイドルマスターはベースが育成ゲームだったからか、より自然にそのコンセプトがコミュニティ内に浸透している気がします。
コミュニティって人がどんどん入れ替わって古参と新人が常に入り交じりますが、共通コンセプトが皆の共通意識に刷り込まれているおかげで、より自然に交流や血液循環、新陳代謝が起きているのではないかなぁと。*3
そしてこの後この「一緒に成長を楽しむ」に沿ってどこへ進化するかは楽しみです。最近だと、ののわさんを使って面白い動画とか凄い動画を作るという6つ目の楽しみかた:関連して派生したオリジナルキャラクターが成長して有名になっていくのを楽しむ、が流行っています。そしてこの先はずいぶん前から何度も模索しているMADを金銭交換付きで流通させるという、あっと驚くようなUGCそのものの成長を楽しむ流れがくるかもしれません。
こういう流れって誰かひとりで作るものでは無くって参加者の集合知的に自然と起きるのでこの先は私にも全く読めていません。
最近ここにあるようにヒット作を生むためのきっかけとしてユーザ参加やUGCが注目されているようです。「ページが見つかりません | 無料ブログ作成サービス JUGEM」なんて意見もありますが、企業が作ったオリジナルコンテンツを2次3次と楽しんでもらう為の仕掛けだとかコンセプトだとかを考えるときに、今のニコマスコミュニティはとても良い例になるでしょう。
いよいよ明日19日にはPSP版という新しいコンテンツ(燃料?)が投入されるわけですが、この先このネタをこのコミュニティがどのように楽しんでいくかを考えるとwktkがとまりません。
ニコニコ動画のデータ分析研究発表会おつかれさまでした(2009-01-26にはてなグループに投稿した内容のアーカイブ)
本日無事に研究発表会が終了しました。正直に言って予想した以上にマジネタwが多くて企画者本人が驚くほどの非常に濃い発表会になりました。不手際もいくつか*1ありましたがまあなんとか無難に開催できたと思います。
夜遅くまでプレゼン資料を作って下さった講演者の皆様、そして日曜日にもかかわらず午前中から集まってお手伝いをして下さった幹事の皆様、会場をお貸し頂いたGLOCOMの関係者の方、ドキュメントを共有させて頂いたHot.Docsの中の人など皆様どうもありがとうございました。
既にブログ等で感想がいくつか上がっているようです。ブクマするときにはニコ動分析研究会タグでまとめて頂けると後で検索しやすくなると思います。よろしくお願いいたします。
当日プレスが何社か入りましたが記事になったものも以下で紹介します。
「膨大なデータを分析して見えてくること」ニコニコ動画データ分析研究発表会 (1/3):CodeZine(コードジン)
以下、現時点で把握したレポート等を書いて下さったブログなどです(手が空いたときに随時追加します)。
- 久しぶりにデータ取得話: ぷろじぇくと@あいます
- はてなダイアリー
- ニコニコ動画分析研究発表会 - END_OF_SCAN
- ニコニコ動画データ分析研究発表会@GLOCOM - ただのにっき(2009-01-25)
- はてなダイアリー
- 鎧屋通信―ニコニコ動画のデータ分析研究発表会を見ました
- ニコニコ動画データ解析発表会でニコニコ大百科の宣伝を行いました(発表資料もあるよ!) - グニャラくんのグニャグニャ備忘録@はてな
- no title
- Critique of games - メモと寸評
- ニコニコ動画のデータ分析研究発表会乙でした - まーまー - はてなグループ::ついったー部
- ニコ動分析研究会について書こうと思ったが - 404 I’d not found(→d:id:mongrelP)
- no title
- はてなブログ
- ニコニコ動画データ分析研究発表会の感想 - m-kawato@hatena_diary
- 2009-01-26
- ニコニコ動画データ分析研究発表会に行ってきました。 - w84_yutoの日記
*1:締めの挨拶の時のBGMに「まっすぐ」を用意し忘れたことなど
明日のニコニコ動画のデータ分析研究発表会の発表資料(2009-01-24にはてなグループに投稿した内容のアーカイブ)
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講演者の方からHot.Docsに登録して下さったものについて把握しているものを以下に羅列しリンクします。全部の資料はHot.Docsの専用カテゴリに纏められる予定です。Hot.Docsのトップページにも特設リンクが設けられております。(株)イデアルリンク様ご協力どうもありがとうございました。
なお明日は資料配付は行わない予定ですので、各自プレゼンテーション資料は自分でダウンロードしてきて下さい
- てってってー氏 「アイドルマスター データマスターSP」
- ksasao氏 「動画投稿数のトレンドからみるコミュニティのライフサイクル 」
- グニャラくん 「χ2乗値を関連度としたニコニコ動画タグ関連ネットワークの解析」
- 日本野望の会 広木大地氏「ニコニコ格差社会」
- AOI_CAT氏「動画情報データベースの取得と公開(仮)」
- 伊藤 聖修氏 「ニコニコ動画におけるタグ間の階層性の解析」
- myrmecoleon氏 「ニコニコ動画におけるタグ別動画群の総再生数推定の方法について」
- 濱野智史氏 「ニコニコ動画のタグに関するアーキテクチャ分析:folksonomyからfluxonomyへ」
- 濱崎雅弘氏 「ニコニコ動画上の初音ミク動画間の引用関係を見てみた」
2009/1/25ニコニコ動画のデータ分析研究発表会の諸連絡および注意事項(2009-01-23にはてなグループに投稿した内容のアーカイブ)
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注意事項および連絡事項
- 開場12:30、開始13:00です。
- 当日は休日のため建物には通用口からしか入れません。しかし通用口は施錠されるため入館は開場時以外は合間に確認するだけにさせて頂きます。
- 遅刻者の通用口への出迎い(巡回)予定時間は、13:45頃、14:25頃、15:05~15:20、16:10頃のみです。その時間以外は入場できません。遅刻した場合はその時間帯に通用口へお越しください。
- 取材(プレス)の方は、当日受付へお名刺をお出し下さい。一般の方は名前をお伝え下さるだけで結構です。
- 当日は満席が予定されています。できるだけ詰めてお座りください。追加募集の方は一応立ち見とさせて頂きます。
- プレゼンテーション資料は、23日~24日にかけてHot.Docsにて順次閲覧可能になる予定です。現時点で今回の発表会への申込者の属性を集計したものが掲載されています{準備ができ次第、当研究発表会用の専用カテゴリが設置される予定です}
- 当日資料配付は行わない予定ですので、各自プレゼンテーション資料は自分でダウンロードしてきて下さい
- 会場では一応無線LANが使えますが当日相当数の参加者が見込まれるため各自モバイルをご用意ください。
- 会場には飲食物持ち込み可能ですが、ごみは各自お持ち帰りください。
- 当日取材カメラが入る可能性がありますので聴講者の方も写真に写る可能性があることは予めご了承ください。
- 写真撮影は可能ですが一部に条件があります。当日の案内に従って下さい。
- 会場は建物全館禁煙です。喫煙はできません。
- 1次会、2次会(懇親会)ともにできれば自分のIDやアイコンの入った名札を持参して下さい。
- 発表会の途中では名刺交換などは時間の関係で難しいと思います。突っ込んだ話は2次会(懇親会)以降でお願いします。
ネットワークから参加予定の方へ
- Ustream配信は、http://www.ustream.tv/channel/nikodou-kenkyu で行う予定です(トラブル時緊急変更あります)
- ネットワークからの質疑応答受付はUstreamのチャット(IRC)で受付けます。【質問】と頭に入れてから質問を書いてください。
- 当発表会用についっこ(Twitter日本版におけるコミュニティ機能)の専用アドレスを取得しています。http://twitter.com/nicodata をフォロー後ここへ@メッセージを投げると参加者に同報送信されます。
2009/1/25にニコニコ動画のデータ分析研究発表会を開催します(2008-12-19にはてなグループに投稿した内容のアーカイブ)
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イベントの内容
- イベント名:ニコニコ動画データ分析研究発表会
- 主催:ニコニコ動画研究会-データ分析班
- 後援:国際大学GLOCOM
- 協力:(株)イデアルリンク
- 日時:2009年 1月25日(日)
- 時間:13:00~17:00(12:30開場 18:00以降に場所を移動して懇親会を開催予定)
- 場所:GLOCOM国際大学2階セミナールーム 地図:http://www.glocom.ac.jp/access/
- 参加費:無料
- 参加申し込み:締め切りました。
- 定員:50名程度(申込者多数の場合抽選とさせていただきます)
- 発表内容・タイムテーブル:{講演内容は変更になる可能性があります}
- 12:30 開場・受付け開始
- 13:00 開会
- 13:05~13:45 てってってー氏 「アイドルマスター データマスターSP(仮)」
- 概要: データマスターを作った背景と、最近の動向
- 13:45 ~ 14:25 ksasao氏 「動画投稿数のトレンドからみるコミュニティのライフサイクル (仮)」
- 概要:タグ毎に1日当たりの動画の投稿数の変化を元に、コミュニティの形成から消滅にいたるまでの過程等
- 14:25 ~ 15:05 グニャラくん 「χ2乗値を関連度としたニコニコ動画タグ関連ネットワークの解析」
- 概要:動画数が多いニコニコ動画タグ上位数百件について、ニコニコ動画のタグ検索を用いた解析を行う。タグの共起関係からタグネットワークを構築する。タグネットワークからコミュニティを抽出し、それを図示する
- 15:05 ~ 15:20(休憩)
- 15:20 ~ 16:10 ミニプレゼン(質疑応答は全部まとめて最後に)
- (1)日本野望の会 広木大地氏「ニコニコ格差社会~自ニ係数という思いつき~」
- 概要:かつてニコニコ動画内で動画発表者による自作自演騒動があった。夜中にダジャレを思いついてから実装するまでの回顧録
- (2)AOI_CAT(わたなべしゅういち)氏「動画情報データベースの取得と公開(仮)」
- 概要:ニコニコ動画から取得できるデータについて、「アイドルマスター」動画データベースを中心に、取得方法やデータベースについて
- (3)伊藤 聖修氏 「ニコニコ動画におけるタグ間の階層性の解析」
- 概要:「アイドルマスター」タグが付与されている動画から構築したタグ共起ネットワークに木探索アルゴリズムを適用し、ニコニコ動画におけるタグ間の階層性を解析する。
- (4)myrmecoleon氏 「ニコニコ動画におけるタグ別動画群の総再生数推定の方法について」
- 概要:対数正規分布のモデルを利用して,通常では取得できないニコニコ動画のタグ別総再生数等を推定し,総再生数の比較によりタグ別の動画群の盛り上がりの違いを概観する
- (5)濱野智史氏 「ニコニコ動画のタグに関するアーキテクチャ分析:folksonomyからfluxonomyへ」
- 16:10 ~ 16:50 濱崎雅弘氏 「ニコニコ動画上の初音ミク動画間の引用関係を見てみた」
- 概要:初音ミク動画間の引用関係ネットワークの分析
- 16:50 まとめ、全体質疑応答、閉会挨拶
- 後片付け
- 18:00以降 懇親会(アキバ周辺を予定)
- ustream配信:行う予定です(ニコ生も検討しましたが配信時間30分という制限があるので・・・)
- 懇親会:アキバ周辺で検討中。会費制。別途募集します
その他連絡事項
- 発表資料は1/23頃までにダウンロードできるようにする予定です
- 会場では一応無線LANが使えますが当日相当数の参加者が見込まれるため各自モバイルをご用意ください
- 会場のスペースに限りがあるため応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。人数の関係で椅子だけの席が多数になると思われますので大きな荷物の持ち込みは控えてください
- 当日ネット配信をする予定ですのでネット視聴で十分という方はばできれば懇親会からに回っていただけると幸いです。ネットからの質問も受け付ける予定です
- 会場には飲食物持ち込み可能ですが、ごみは各自お持ち帰りください。
- 当日は休日のため会場には通用口からしか入れません。しかし通用口は施錠されるため入館は開場時と途中の休憩時間だけにさせて頂きます。
- 抽選に漏れた方の会場前でのめるりゴールド及びれっかゴールド方式でのご参加はご遠慮ください。会場前にたむろされると会場に迷惑がかかりますのでせめて勝手に周辺のお店にでも入ってくださいw
- 当日取材カメラが入る可能性がありますので聴講者の方も写真に写る可能性があることは予めご了承ください
- 会場は建物全館禁煙です。喫煙はできません
一般申し込みに先立ちまして、報道関係者からの取材申し込みを受け付けます。取材をご希望の媒体は、媒体名+記者名+連絡用メールアドレスをご連絡下さい。
オフ慣れしていない人へ、オフは基本的にはタイムラインの延長だと思いましょう(2008-10-26 )
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Twitterの普及に伴い手軽にオフ会(以下オフ)が開催できるようになって、特に東京なんかでは毎週末に数カ所でオフが行われているようです。そしてそんなオフに初めて出る人だとか出たいけど躊躇している人だとかもいるようなので、私のこれまでのつたない経験で得たノウハウなどをここに初心者用として纏めておきたいと思います。
まずTwitterでコミュニケーションをとったもの同士でのオフとは結局タイムラインの延長だと考えるべきだと私は思っています。ネットで出会った者同士がリアルに顔を合わせたとしてもそれは基本はネットの延長から始まると思うのです。昔のパソコン通信のオフはフォーラムなどの延長にあってメーリングリストのオフはメールの延長にあったのと同じで、その後の2ちゃんねるやMMORPGのオフ*1のときからもずっと変わらないものだと思います。
そしてタイムラインの延長だからオフは楽しいのだと思います。
オフの選び方
タイムラインに流れてくるオフを選ぼう
タイムラインの延長がオフですからタイムラインに流れてくるオフに参加すれば良いわけです。これもよく言われることですが知り合いのいないオフほどつまらないものはないというのは本当です。だからオフをわざわざ探して自分のタイムラインにいる人があんまりいないようなオフに出席するのはオフに慣れて上級者になってからにした方が良いでしょう。
強引に人数集めているだけのオフも初心者には危険です。テーマが発散しすぎたオフは会話に困る可能性がたかいので。
迷ったら知っている人が多いオフや自分がより得意なテーマのオフにする
後にも出てきますがオフに慣れない間は、オフで会話に困らないように知っている人が多いオフやあるいは参加者の嗜好が自分により近いオフに出ると楽だと思います。例えば「迎撃オフ」という遠方から来る人用のオフがありますがコレなんかは迎撃される人中心のオフですからその人とタイムラインで仲が良ければ楽です。BBQなどの食べる系の場合は食材が中心になるので会話のネタを得やすいです。20人以上が集まる大規模オフも初心者向けです。
内心で目標や目的を決めておく
別に漠然とオフに参加するのも全然良いのですが、初心者の間は内心でオフでの目標を定めておくと良いです。当日誰と話をしたいとかをちょっとだけ考えておきます。特にもし参加するのが20人以上の大規模オフの場合は、できればターゲットを3~4人は選んでおいたほうが無難です。
皆がオフが楽しいと感想するのにはいろいろな理由があると思いますが、ひとつの共通点はオフでの友人との会話だと思います。日頃リアルでは話せないようなバカ話を気のあった人と気楽に話せるというのがオフの良いところではないでしょうか。だからこそ気のあいそうな人をあらかじめ探しておくのは大切です。
事前準備
とにかくタイムラインの中でオフに出る人と絡む
(ここは日頃からタイムラインで積極的に絡んでいる人は読み飛ばして下さい)
オフまでにタイムラインで参加者の方々と絡んでおきましょう。絡むとは単純に会話をすることです。@なしでも良いし@付きでも良いので何回か会話をしておくことをおすすめします。
これ凄くあたりまえな話ですが、初対面の時の会話って「はじめまして-」「よろしくー」「・・・・」になりますよね。そう話すネタがないと間が持たないのです。だからオフの前にタイムラインで数名と話をして共通の話題を見つけておくと楽です。
テーマについて調べておく
先ほど例に上げたような「迎撃オフ」ならその中心人物については知っておきましょう。誰かを中心にするオフでその人の事を知らないのは危険です。また参加者が特定の趣味指向をモツ人に偏っているときにその趣味や対象を知らないと辛い思いをします。*2
事前準備2
相手の話に突っ込めないなら自分からネタを振っておく
Twitterで話しかけるのが苦手というかそれが辛い人は、せめてオフで誰かにネタにして貰えそうな内容をタイムラインに流しておきましょう。何でも良いです。しばらく食ってその感想を流すとか、自分が毎週見ているTV番組を見ながらその感想を垂れ流すとか、自分の(2次元の)嫁との妄想を語るとかです。
会話というのはキャッチボールです。*3あなたが話すネタを探しているように相手もネタは探しているはずです。参加者に上級者がいれば事前にタイムラインでそういうネタを拾って当日に話しかけてくれるはずです。
当日
頑張って席取りしましょう
中級者以上であればどこに座っても良いですが初心者ならオフに出ると決めたときに定めた目的の人の隣とか正面とかに頑張って座りましょう。少人数オフなら席は影響しませんが大規模オフではテーブルが離れると一度も話が出来ないまま終わることもあります。
そもそも同じテーブルに座ったのが全然面識の無い人ばかりになったら、せっかく準備したネタやテーマが使えないですよね。それは勿体ないし辛いです。待ち合わせに早めに行くのも作戦のひとつです。
もし席決めに破れたら、そういうときは次点の作として末席のほうの幹事さんの近くに座ると良いです。
名札を準備しておく
Twitterではたいていの人はずアイコンで相手を認識しています。相手があなた用に用意してきたネタを話しかけて貰いやすいように自分のアイコンを名札につけておくと良いです。
装備品に凝る
相手に話しかけるのが苦手、自分には日頃突っ込まれるネタがあまりない。そういう人は当日ネタになるように、女装していったり縞ぱんを穿いていったりネコミミ付けたり、他にはiPhoneやEeePC持って行くとかなんか会話のきっかけになるような物を持って行くというのもひとつの方法です。*4
会話がとぎれたら
行動してみる
何度も言うように会話のネタを作れば良いわけですから、例えば髭ダンスを踊るなどは如何でしょうか?
幹事業を手伝う&幹事さんと話す
オフの幹事って実は結構忙しかったりします。ですからもし手持ちぶさたになったら手伝って上げると良いかもです。あるいは鍋奉行や皆の飲み物に気を配るとかでも良いのではないでしょうか。そういう事やっているとふと面白いことに気づいたりするものです。
幹事に「なにか手伝うことありますか?」と聞くのってこれ絶対外さない会話ですよね。そこから幹事さんと話をするのはアリです。あとオフの幹事をやっている人ってたいていはそのコミュニティの中心人物だったり有名人だったりコアメンバーだったりします。だから幹事を話をするといろんな事を教えてくれたりします。
それでももしオフがつまらなかったら
一応反省してみる
自分の用意したネタが外したとか、もし原因が明確ならそれを改善して次回再チャレンジしましょう。
自分の知らない趣味のオフに出てしまったとか知っている人がいなかったとかの場合はTwitterでフォローしている人自体を見直すと良いかもしれません。
そもそもオフはあわないなぁ
別にコミュニケーションはオフだけではないのでTwitterで楽しめばよいと思います。コミュニケーションの媒体はどんどん変化して常に新しいものが出てきますから、次に登場するメディアでのオフならあなたも楽しめるかもしれません。オフはTwitterのものが全てではないのであなたにあう他のメディアやオフの場をさがしましょう
あまり感心できない行為
つまらなかったーという不満だけを垂れ流しにすること
オフとは主催者や幹事などの誰かが出席者を楽しませるものではなく、出席者がお互いに相手を楽しませるものだと思うのです。また感想は出席者それぞれ個人の主観によるものです。つまらなかった時にお金と時間を無駄にして悔しい気持ちも判ります。でもそれをわざわざオフを楽しんだ人達に伝える必要があるのか、少なくとも一晩寝てから考えて投稿したほうが良いと思います。
オフ終了後にタイムラインでそのネタを引きずりすぎること
当日とか翌日は仕方ありませんが長々と終わったオフ会の話を引きずるのは、オフに参加できなかった人からすると若干不愉快です。特に居住地の関係で参加したくても出来ない人の存在などを時々思い出すとバランスの良い投稿ができるのではないでしょうか。
以上、私はid:manameのように毎週オフとか月15回以上オフ参加とかいうオフ充ではないので、他にもっと良いアドバイスはあると思います。そもそもオフの楽しみ方なんて各者各様で良いじゃないかというのも同意ですので、そういう人からこれ以外のノウハウ的な話が出ることを歓迎します。
ニコニコ動画のデータ分析研究発表会の企画について(案)(2008-10-14にはてなグループに投稿した内容のアーカイブ)
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ニコニコ動画のデータ分析クラスター用のイベントを企画しています。{この企画は現時点で案ですので今後変更になる可能性は大いにあります}
ニコニコ動画には、動画の作成者や動画の紹介ブログを書いている人以外にも統計データを収集して分析をしたりレポートを書いたりしている人達が結構います。彼らは日頃ブログなどで調査結果や分析レポートを上げていますが、はてブなどを見ているとそれなりのアクセスを集めているようです。
一度こういう人たちが一同に会してコミュニケーションしてみると面白いのではないか、というのとせっかくなのでデータクラスターの面々にも脚光があたるような研究発表会形式にしてみたいと思って企画を立ててみました。
- 発表内容: ニコニコ動画について何かデータを使って分析をした(する)事についての発表
- 発表例:
ようはデータを使って分析をしたものであればなんでもOKとしたいと思います。ニコ動全体ではなくて特定カテゴリー(タグ)の分析でもかまいません。
※発表内容はネタ系(笑い系や統計学的に自信が無い場合なども含む)もOKとするつもりです。但し元データだけはねつ造せずに正しいものを使ってください。ネタ系の発表の場合事前にネタであることを周知していただき聴講者に誤解を与えないようにする予定です。
- 時期:2009年1月以降の土日を予定(発表者確定後に再調整します)
- 時間:13:00~17:00(18:00くらいから懇親会も考えています)
- 場所:都心(未定)
募集1
発表者を募集します。現時点では発表はパワーポイントを使ったプレゼン形式で2種類の形態を考えています。このイベントは学会でも何でもないので、発表は実名でなくニックネームで行って頂いてもかまいません。
プレゼン:1人30分+質疑応答10分構成 4~5名程度
発表希望者はこのエントリーにコメントをつけるか、Twitterで吉川宛にご連絡ください。
募集2
聴講者を募集します。というか現時点で会場を押さえていないためまずは何人くらいの聴講者が揃いそうなのかを調査致したく。
場合によっては有料の会場となる可能性があり、その場合無料のセミナーとは出来ず、聴講者の方から参加費を500円から1000円程度徴収することを考えています。現時点では、有料でも参加したいという方にご意思表明頂きたいです。
聴講希望者はこのエントリーにコメントをつけてください。
募集3
発表者の目処はつきました。聴講希望者は50名を軽く超えそうですので格安で借りれる会場を至急探しています。大学生や院生で教室などを借りれる環境にある人からのヘルプを待っていますコネや心当たりがある方は、Twitterで吉川宛にご連絡ください。
今後
とりあえず発表者が4名程度確保できたところで幹事会なり打合せをして日程や内容の詳細を決めて連絡します